先日、Twitterで入社後にするべきことについて日系企業と外資系企業で違いがある点に気づきましたので、記事にして色々と書いてみたいと思います。
自分は新卒で入った会社は日系企業でしたが、その後の2社目~4社目で働いた会社はすべて外資系でしたので、その経験をまとめています。
特に初めて外資系に転職する方にとっては参考になる点が多いです。
【外資系企業に入社した後にすべき3つのポイント】
- 上司と求められている成果の認識合わせをする
- 関係部署の主要メンバーとの関係構築
- 周りと人間関係を構築しクイックに貢献できるような成果を出す
転職後に行うことは、自分の価値を早めに出す、というのがありますので、参考になると思います。
それでは、紹介していきますが、自分がやっているのはこの3つです。Step1~2を1~2か月ぐらい、Step3を3か月ぐらいで行います。
3ヶ月って早い!と思う方もいらっしゃるかもしれないですが、外資系の場合3か月間は試用期間というお試し期間が設定されていることがあります。
この試用期間にどれだけ従うかは会社によって異なり形だけという会社もあるのですが、2社目の時には3か月でスキルがないとみなされ試用期間が3ヶ月延長され、それでもやはりスキル不足という理由で、社員にならずに辞めていく同僚をみたことがありました。
目次
外資系企業への入社後にやるべき3つのポイント
上司と求められている成果を認識
どこの会社でも1年間の会社目標があり、それに基づくチーム目標、そして個人目標があります。
会社目標が「利益率を20%⇒25%に増やす」のような場合、チーム目標が「業務改善を行う」、個人目標が「作業時間を短縮」というようなものです。
このような目標設定をして目線を合わせないと、各自の方向性がバラバラになり組織として機能しなくなってきます。
そのため、まず第一に上司の目標とチームの目標についてしっかりと上司と意識合わせを行い、評価ポイントや自分のやるべきことを明確にします。
企業によってもある程度変わってきますが、外資系において上司の権限は想像以上に高いです。
上司の一言で退職になってしまうことすらもありますので、どんな成果を期待されているのか確認しましょう。
2社目⇒3社目の時は異業種への転職であったのですが、入社前に転職エージェント経由で上司と面談の時間をもって、業界知識の取得方法(おススメの本)をお教えいただき、入社1日目に目標や今抱えている課題の意識合わせを行いました。
同僚や関係部署の主要メンバーとの関係構築
仕事をするうえで、他部署との連携は必要不可欠です。
出来るだけ早く1時間程度の1対1ミーティングなどを設定して、下記のポイントをヒアリングします。
この目的は会社の勉強と自分が貢献できるスキルを探すことです。
- 相手の役割
- 会社における問題点
- 組織間のパワーバランス
- 所属部署や自分に期待されている役割
組織図があれば組織図を参考にしながら進めるのがいいのですが、外資系の場合、人や組織の変更が頻繁にあるので組織図がないことがあります。
組織図がない場合、自ら組織図を作るのも一つです。
入社した後は分からないことが当たり前なので、無邪気に色々なことを聞ける特権があります。
警察官が聞き込みから犯人を推理するような感覚で、人間関係を推測しながら各部署の役割や人間関係を調べると同時に、組織図を整理します。
特に大企業であればあるほど組織図における人間関係や役割が曖昧なところがあるので、組織図ができると感謝される可能性もあります。
忘れてはいけないですが、このミーティング内で自分が何をできる人間なのかしっかりアピールします。
注意点は専門用語や社内で出てくる固有の言葉が出てきた場合、意味はしっかり確認します。
「分からないから教えてください」と聞けるのは新入社員の特権です。
後になればなるほど聞きにくいので早めに解決します。
特に外資系の場合英語3文字が頻繁に出てきますが、会社によって意味がかなり変わります。
参考
例えばSOVという単語ですが、製薬業界ではShare of Voiceの略ですが、違う業界の会社ではSales of Volumeの略で使われていました。
そしてあるあるですが、その会社では"普通"と思っていることが、外を経験していると"変"ということも多々あります。
なんとなく従ってやってきたけど、いざ「なんでそんなことやってるんですか?」と聞くと明確に答えられない、ような。
こういう部分について、空気を読みながら「こうしたらどうでしょう?」と提案していき、それを実践してあげます。
注意ポイント
ただ、ここで絶対にやってはいけないのは、人間関係を構築する前に「それは変だ」とか上から目線で切り込むと絶対に失敗します。
彼らのことを正面から否定してすることになりますので、絶対に心の中で思うだけにしてください。
まずは信頼獲得を行い、上司に相談するなどしかるべきルートを取るようにしてください
周りと人間関係を構築しクイックに貢献できるような成果を出す
上司と目標について意識合わせを行い、ある程度他部署のメンバーやチームメンバーとのヒアリング後にやることは、チームメンバーを助けてあげたり、クイックな簡単な成果を早めに出すことです。
成果を出す人の特徴として、先にGiveするということがあります。
色々ヒアリングして教えてもらったお礼とおもって、成果を早めに出しましょう。
まとめ
やはり転職者にとって、入社後に何をすべきかというのは非常に重要です。
特に多くの外資系の場合、90日間の試用期間が設けられている会社もあります。
試用期間は見極めの期間であり、実際に以前の会社で入社された方があまり仕事ができず試用期間を3か月間延長した結果、それでもダメで退職されたことがありました。
転職をする場合、これまで経験してきた価値観(仕事のスピード感や人間関係)と全然異なり、最初からうまくいく人というのは珍しいと思います。
ただ、少しでも困る人が少なくなると嬉しいので、この記事で入社後に抑えるべきポイントをまとめました。
最初の3か月ぐらいは結構大変になってくると思いますが、最初が肝心ですが最初のアウトプットを出すところまでを乗り切ると後が楽になります。
最後に参考図書について紹介します
ハーバード流マネジメント講座 90日で成果を出すリーダー
90日間の試用期間が設けられていることが多いのでちょうどあっている本です。転職をすると、入社前には読み返す本です。
どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから"の仕事と転職のルール
一度辞めた会社に出戻ったりしながら、転職を12回行って著者の本です。成果を出す部分について細かく具体的な事例がたくさん書かれており自分も参考にさせて頂きました。
例:議事録を分かりやすくまとめる、みんなが気になっている情報を早めに見つけて提供する、など