自分は留学なしでTOEIC890点を取得しました。留学なしでTOEIC890点を取るためには色々な参考書を買ったり、TOEIC専門学校にも通ったりして色々と試行錯誤しながら勉強してきました。
TOEIC900点越えというと格好いい気がしますが、、890点というのも現実的なのでいいかと思ってTOEIC勉強法に関する記事を書くことにしました。
結論から申し上げると、TOEICの点数を最短でアップする効果的なTOEIC対策をまとめるとこのようになります。
【TOEIC対策のまとめ】
・TOEICの解法テクニックを理解(加点方式なので間違ってもいいからとりあえず埋める、など)
・リスニング(Part1~4):公式問題集のリスニングを何度もきく
・文法(Part5~6):公式問題集+数冊の対策本を解いて苦手なところを理解
・長文読解(Part7):公式問題集の対策+英語本を買って英文を読むのに慣れる
目次
TOEICとは
TOEICとはTest of English for International Communicationの略で、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が主催している英語スキルを図るテストの一つです。
TOEICには下記のようなテストがありますが、一般的にTOEICというと一番上で太字で書いたTOEIC® Listening & Reading Testになります。
TOEICのテストの種類
- TOEIC® Listening & Reading Test:「聞く」「読む」英語力を測る
- TOEIC® Speaking & Writing Tests:「話す」「書く」英語力を測る
- TOEIC® Speaking Test:「話す」英語力を測る
- TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests:初・中級者の「聞く」「読む」英語力を測る
- TOEIC Bridge® Speaking & Writing Tests:初・中級者の「話す」「書く」英語力を測る
TOEICのテストではListeningとReadingの能力を図るため、本来の英語力を図れないという考えがあり、最近になってSpeaking & Writing試験のようなものも出てきましたが、日本では英語能力を図る試験として非常に有名です。
企業でも管理職になるためにTOEICで730点以上を目標にするような基準を設けていたり、TOEICのスコアで大学や大学院の英語試験を免除するような仕組みもあります。
参考:https://www.iibc-global.org/toeic/toeic_program/value/case_01.html
採用企業:https://www.iibc-global.org/toeic/corpo/case/com.html
大学における採用事例:https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/univ_research.html
実際自分の働いていた会社においても、管理職になるために730点の基準を設けている会社が2社ありました。(ちなみに会社によっては点数に応じて報奨金が出ることも)
このように、TOEICは日本において英語能力を図る試験として非常に信頼されている試験ということが分かるかと思います。
ここからもう少しTOEICの試験概要を紹介したいと思います。(TOEICはTOEIC® Listening & Reading Testを示します)
TOEICテストの概要
TOEICテストの概要について公式サイトに書いてある内容を紹介します。
TOEIC L&Rはリスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストです。出題形式は毎回同じで、解答はすべて問題用紙とは別の解答用紙に記入します。テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません。
テスト結果は合格・不合格ではなく、リスニング5~495点、リーディング5~495点、トータル10~990点のスコアで5点刻みで表示されます。 このスコアは正答数そのままの素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)です。
TOEIC L&Rの採点は正解数に基づいて行われます。誤った解答は減点されませんので、答えに迷った場合でもどれか1つにマークすることをお勧めします。特にリーディングセクションにおいては時間配分に注意し、最後の問題まで解答欄にマークするように心がけてください。
試験概要は下記のようになっています
- 試験日程:2月と8月を除く年に10回(日曜日開催)
- 金額:6,490円(リピート割り引きり)
- スコア:990点満点(Listening:495点/Reading:495点)
- 試験方式:マークシート方式(3択か4択)
- 試験時間:2時間(Listening:約45分/Reading:約75分)
- 試験会場:全国約80都市で開催(大学のような学校や会議室)
TOEICテストの試験構成
TOEICテストの試験構成はこのようになっております。サンプル問題のリンクも貼っておりますので興味ある方はご覧になってみてください。
Listeing | Part1 | 写真描写問題 | 6問 | 1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。 | サンプル問題 |
Part2 | 応答問題 | 25問 | 1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。 | サンプル問題 | |
Part3 | 会話問題 | 39問 | 2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。 | サンプル問題 | |
Part4 | 説明文問題 | 30問 | アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。 | サンプル問題 | |
Reading | Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 | 不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 | サンプル問題 |
Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 | 不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。各長文には設問が4問ずつある。 | サンプル問題 | |
Part7 | 読解問題 | 1つの文章:29問 複数文章:25問 |
いろいろな文書が印刷されている。設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。各文書には設問が数問ずつある。 | 一つの文章 サンプル問題① サンプル問題② 複数文章 サンプル問題① サンプル問題② |
ここからは対策を紹介します。
TOEICの点数を短期間でアップさせるパート別対策
まずはTOEIC試験全体感を抑える
TOEICで高得点を取るためにはある程度テクニックが必要になってきます。
TOEICを日本語試験に置き換えたとき、何も対策をしなければPart3~4は日本語でも満点が取れるかどうか疑問になってくる内容です。
2人が1分30秒ぐらい会話した後にメモを取らずに話していた内容(例えば会話に出てきた食材の内容、会議の場所など)を完璧に覚えておくことはできますでしょうか?きっと多くの人が日本語でも完ぺきに答えるのが難しいと思います。
そして色々な人から聞くTOEICに必要なスキルが集中力。
TOEICでは2時間の間に200問を解かなくてはいけません。一瞬でパターンなどを見つけ正しい答えを見つけるスキルが問われます。
こういった背景がある中で、何の対策も持たずにTOEICに臨むのは丸裸で何かの戦いに臨むようなものです。そして、Part3~4では先に質問を読む、などのテクニックが存在します。
下記の本はそういった対策をまとめている本になってきますので、まだTOEICを受けたことがない人や対策について知らない人は1冊購入することをおススメします。
ちなみにですが、公式にもこのように書かれています。減点方式ではないので、迷ったらとりあえず回答を塗りつぶして次に進むというのが正解です。
TOEIC L&Rの採点は正解数に基づいて行われます。誤った解答は減点されませんので、答えに迷った場合でもどれか1つにマークすることをお勧めします。特にリーディングセクションにおいては時間配分に注意し、最後の問題まで解答欄にマークするように心がけてください。
TOEIC試験のPart1~4対策:スピーカーに慣れる
Part1~4はリスニングになってきます。ここに関しての対策は、とりあえずTOEICリスニングテストで話すスピーカーに慣れるのが一番の近道です。
ただ、英語に慣れるといっても映画を見たりするのはNGです。
あくまでTOEICなので、TOEICに関連するものに対してだけ耳を鳴らしてください。TOEICはビジネスに特化している英語試験です。学術的なことは問題に出てこないですし、映画で話されるような日常会話はほとんど皆無です。
そのための対策としては、公式のTOEIC公式問題集に収録されているリスニングを徹底的に何度も聞いて完ぺきに聞き取れるようになってください。
TOEICの特徴として、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダの4種類の英語を話すスピーカーがいることです。聞くとかなり発音が違うんですよね。ただ、何度も聞いているとなれます。
日本語でも、人によって話の聞き取りやすさってありますよね。
英語でも人によって聞き取りやすい、聞き取りにくいがありますので、TOEICテストのスピーカーの英語に慣れます。
自分はリスニングで465点という満点に近い点数を取ってますが、この練習の成果だと自信を持って言えます。
とくに公式問題集を使うと、アプリで倍速にしたり、逆に遅くしてゆっくり聞くことが可能です。
自分は1.5倍速にして聞いてシャドーイングをして何度も聞いていました。
問題や質問をスキップして本題だけにすると30分程度で1回の試験が終わりますので、何度も繰り返し勉強できました。
【Part1~4対策のまとめ】
・TOEIC公式問題集を徹底的に活用し、シャドーイングが完ぺきにできるようになる
TOEIC公式問題集をおススメする理由
・テストで実際に話をするスピーカーが話している
・実際にテストで出される問題にとても近い
・倍速にしたりすることでより厳しい環境でリスニングの問題を聞くことができる。
TOEICの問題パターンはアップデートされるので、参考書は最新のものを購入ください!
Part5~6の対策:問題のパターンを理解
Part5~6は文法に関する問題になってきます。Part6は長文内の穴埋めになってくるのですが、文法に関する問題と捉えて問題ないと思います。
Part5~6では主に下記のような知識を問われます。
- 熟語に関する知識(as long as のような熟語がありますが、この前か後ろのasが質問になっているような問題)
- 単語の意味に関する知識(選択肢の単語がすべて違う)
- 文法を問われるタイプ(最上級の前にtheが必ず付きますが、the highestのようなhighestの前のtheが質問になっているような問題、S VのVを聞くような問題で選択肢が動詞、名詞、副詞、形容詞から選ぶ)
大きく分けると上記のような問題のパターンが多いので、Part5~6に対する対策は、徹底的に文法に関する問題に触れるということになります。
対策として、TOEICの文法対策本を数冊買って対策を立てることになりますが、重要なのは「この問題は●●に関する質問だから、答えはXXになってくる」のような解説がしっかり載っている対策本を買うことです!この回答に関する知識が身に付いてくると、選択肢を見ただけで回答を選べるようになってきます。
例えば、選択肢が動詞、名詞、形容詞、副詞になっていたら品詞に関する問題だから、▲▲の部分だけ注目すればいい、というようになります。
実は公式問題集についてはこの解説が少し弱い!
そのため、下記に紹介したTOEIC対策本はしっかりと解説がついているのでとてもおススメです。
Part5~6 対策のおすすめ本
高得点を狙いたい人向け
【Part5~6対策のまとめ】
・対策本を数冊買って何度も繰り返し練習問題を解く
。1問30秒程度で解けるように準備
・選択肢すべての単語が違うような、単語の意味の理解に対する問題が出てきて分からなければ適当な回答をして次に行く
Part7の対策は英語を読むことになれる
Part7は長文読解力を問われる問題になってきます。ここは問題も終盤になってきますし、集中力が問われるところです。
後半になるにつれて単語数も多くなってくるので、自分は集中力のまだある最初に後ろの問題から解くようにしています。
このPart7の対策は英文に慣れる!
ここも基本的に公式問題集をベースに1~2冊程度本を買って対策するのがメインですが、
- 初心者の方は、簡単な日本のアニメとか小学生の頃に読んだ本の英語版を買って英語文章に慣れるのをおススメします。
- 中級~上級者の方は、Kindleで1冊自分に興味ある分野に関しての英語の本を買って読んでみるのをおススメします。
練習で英語を文章を読むときに注意する点としては、自分も先生から教わったのですが、分からない英単語をに当たっても訳さない、です。その理由としては下記の2つです。
1.当たり前ですが本番は辞書の持ち込みは禁止です。分からない単語に当たっても突き進まないといけません。
2.分からない単語があっても、文脈から内容を読み取ることはできる
あまり出費が増えるのも大変なので、このPart7対策のおすすめ本として、Part5~6でも紹介したこちらの本をオススメ本として紹介します。
独学でできるTOEIC対策のまとめ
自分がやってきたTOEIC対策を振り返ると、こうなります。
【TOEIC対策のまとめ】
・TOEICの解法テクニックを理解
・リスニング(Part1~4):公式問題集のリスニングを何度もきく
・文法(Part5~6):公式問題集+数冊の対策本を解いて苦手なところを理解
・長文読解(Part7):英文を読むのに慣れる
TOEICは上記の対策で分けたように、リスニング、文法、長文読解の3つのパートに分けられ、そのパートごとに対策のタイプが異なってきます。
リスニングではスピーカーの英語に慣れることと、解法テクニックを駆使して回答の質を上げるのがカギです。その結果、465点の高得点を取ることができました。
後半のPart5~7は75分間で100問を解かないといけない瞬発力が問われるので、出来るだけPart5~6をダッシュで駆け抜けてPart7でじっくり問題に取り組むという戦略が高得点を取る必勝パターンになってきます。
そのために対策を通じてPart5~6の駆け抜けるスピードを速めながら回答の質を高めるというのが効率的な対策になった結果、890点の高得点を取ることができました。
今回の記事がこれからTOEICを勉強する人や高得点を目指したい方の参考になったら幸いです。
今外資系で働いていますが、総合的に英語力をアップさせる方法について、こちらの記事でまとめています。
英語力を総合的にアップさせたい方はこちらも合わせてご覧になってください。
こちらもCHECK
-
【外資系勤務】ビジネス英会話を身に付ける方法
2019年6月23日の試験でTOEIC:890点を取得しました。 また、自分はこれまで様々な業種である4つ外資系に10年以上勤務しており、働いた会社の中には、日本人同士でも ...
続きを見る